先輩移住者

幹部自衛官から外資系保険会社へ。大好きな都城でゼロからのスタート

2024.02.19公開

防衛大学校と自衛隊幹部候補生学校を卒業した後、自衛隊の将来を担うエリートとして都城にある陸上自衛隊・都城駐屯地に赴任した河原井さん。部下を抱え、指揮官として日々訓練や任務に励んでいましたが、徐々に次のステップを考えるようになり退官を決意。出身地・茨城県に帰ることなく、「知り合いのいない土地で自分を試してみたい」と都城で外資系保険会社に就職。ビジネスマンとして新しい人生を歩き始めています。

河原井 崚平さん(25歳)
  • 先輩歴|2021年に移住
  • 職業|会社員
陸上自衛隊でエリートへの道を歩いていた河原井さん

陸上自衛隊でエリートへの道を歩いていた河原井さん

河原井さんが自衛隊に興味を持ったのは中学2年生の時。学校の職場体験で、茨城県にある航空自衛隊・百里基地を訪れたのがきっかけでした。その時目にした自衛官の颯爽とした姿に憧れを抱き、高校卒業後は「防衛大学校」に進学。その後、福岡県・久留米市にある「陸上自衛隊幹部候補生学校」で学びました。2021年1月から「都城駐屯地」に小隊長として赴任。都城での暮らしが2年を過ぎた頃、転職へと踏み切りました。

Q なぜ自衛官を退官し、都城に残ることを決めたのですか?

都城駐屯地で一緒に過ごした仲間はいい人ばかりで、訓練も楽しく、充実した日々でしたが、もともとリーダーシップが強いタイプではなかったのと、命に携わる責任の重さを感じるようになり転職を決意しました。退官後、ワーキングホリデー制度を利用して海外に行こうと思い、その準備として「万が一、海外で事故などにあった時の保障はどうなるのか?」と加入していた保険会社に問い合わせをしてみたんです。その時、担当のかたから保険の内容だけに留まらず、保険の意味やライフプラン・コンサルタントという職業についての話を聞き、深い感銘を受けました。それを機に海外に行くことより保険の仕事に携わってみたいという気持ちが上回るようになり、保険業界で新たな人生をスタートしました。
 
都城に残ろうと思ったのは純粋にこの街が大好きだったから。茨城の実家近くにも今の会社の現地支社はあるので、そこで働く選択肢もあったのかもしれませんが、大好きな都城で第2の人生をスタートすることに迷いはありませんでした。誰も知り合いがいない場所で心機一転、自分を試してみたいという気持ちがあったのも理由のひとつです。

きちんとした印象を大切にしたいと、スリーピースのスーツを愛用している河原井さん。保険の仕事に魅せられ、今では天職のように感じているそう

きちんとした印象を大切にしたいと、スリーピースのスーツを愛用している河原井さん。保険の仕事に魅せられ、今では天職のように感じているそう

休日によく訪れるカフェ「witty coffee」で。店主・今別府さんとも顔馴染みに

休日によく訪れるカフェ「witty coffee」で。店主・今別府さんとも顔馴染みに

Q 都城のどんなところを好きになったのですか?

都城駐屯地に赴任が決まった時は「都城ってどこ?」というくらいの認識しかありませんでした。周囲からも“陸の孤島”のように言われていたので少し不安でしたが、実際に来てみると、全くそんなことはありませんでした。必要なものはなんでも揃いますし、自然も豊かで、家賃や物価も安く、食べ物が美味しい。そして何より人が温かい!一度行ったお店のかたが顔を覚えてくれていて、再訪すると「この間来てくれましたよね?」と話しかけてくれるんです。こんなコミュニケーションは関東では経験したことなかったですね。地元のみなさんと少しずつ仲良くなって、飲み会に呼んでもらったり、友達を紹介していただいたり、どんどん人の輪が広がっています。また、昔から歴史が好きなので、「神話のふるさと」といわれる宮崎には訪れたいスポットがたくさんあります。

Q ビジネスマンという視点で見る都城の印象は?

ひと言で言わせていただくと“激アツ”ですね!保険の仕事は人がいるところに必ず求められるものだと考えているので、移住支援制度が充実していて移住者が増えている都城には大きな将来性を感じています。今は情報インフラも整い、都会と地方の差というのはどんどんなくなってきている時代。「都会で働くのと変わらない環境を得つつ、生活はゆったりと豊かに」…、そんな理想的なライフスタイルが叶えられるのが都城だと思います。
 

持ち前の明るい性格で、会社の上司や仲間ともすっかり馴染んでいる様子

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牟田町にある行きつけのスナック「月の華」にて。家族的で温かいあけみママは河原井さんの良き理解者

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Q アフター5やオフの日はどのように過ごしていますか?

週に1回は市内の歓楽街・牟田町に飲みに行っています。自衛隊にいる間は一度も牟田町に行ったことがなかったのですが、送別会などで連れて行ってもらったのを機に、スナックやバーなどいろんな飲食店のみなさんと仲良くさせてもらっています。また、都城にはオシャレなカフェも多いので、休日にひとりでゆっくりとコーヒーを楽しむ時間も好きですね。
あと、都城で暮らすようになってゴルフも始めました。ゴルフ場まで近く、料金も安くて最高です!都城には趣味を楽しめる環境が整っているので、ゆくゆくはサーフィンやバイクでのツーリングなどもトライしたいし、やりたいことだらけです。
 

Q これからの目標を教えてください。

“都城で友達・知人を500人つくること”です。仕事につながっていけば嬉しいですが、そうじゃなくても大好きな都城のみなさんともっともっと仲良くなりたいですね。そのためには都城弁もマスターしなくちゃ!と思っているところです。また、今は独身ですが、もしかしたら今後、都城で家庭を持つこともあるかもしれません。そんな未来を想像しても都城には子育てに手厚い制度があるので不安はありません。都城は子育ても“激アツ”です!

2023年12月には初フルマラソンにチャレンジし、見事完走!

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毎日、昼間はお客様の元へ。「ご家族やこれからの人生設計など、いろんな話を伺うのが一番大切な仕事です」。

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Editor’s note!

前職での赴任をきっかけに都城に移住した河原井さん。コミュニケーション上手で地元の人ともすぐに仲良くなれているようですが、実は学生時代は人間関係が狭く、内向的な性格だったのだとか。「都城のみなさんはとにかく人に温かく、フレンドリー。少しの勇気を出して話しかけてみると、新たな世界が開けるのだと教えてくれました。独身Iターン移住でも寂しさを感じることはありません」と河原井さん。きっと河原井さんなら都城で友達500人!の夢もすぐに叶えられそうな気がします。